往診専門病院とは?
当院は往診専門病院として、福岡県古賀市に開院しました。
動物病院で往診専門という形式は比較的珍しく、関東・関西方面では比較的浸透していますが、九州地方ではほとんど馴染みがありません。
一般の動物病院のように建物を構え、患者さんに連れてきてもらうのではなく、こちらから患者さんの家に伺い、自宅でできることをできる範囲でやる動物病院です。
もちろん普通の病院よりもできることは限られてきます。
また、僕自身は往診の方が普通の病院に行くよりもいい!と考えているわけではありません。
設備の整った病院にて適切な処置、治療を受けることができるのであればそれがベストであると考えています。
しかし、実際に動物病院に来る飼い主様とわんちゃん、猫ちゃんは様々な事情を抱えています。
通院が難しく治療を諦める…
そのために苦しむ動物たちを少しでも減らしていくために往診専門という形を選びました。
まだまだできることは限られますが、飼い主様に信頼していただける病院と獣医師になれるように努力していきます。
往診でできること・できないこと
まだ正式な開院には至っていませんが、4月以降にできる予定のものとしては
- ワクチン接種、フィラリア・ノミダニ予防薬の処方
- 健康診断
- 通常の内服薬・内服液・外用薬・点眼薬、点耳薬などの処方
- 血液検査(CBC及びフジドライケムによる生化学検査)
- ポータブルエコーを用いた超音波検査
- 尿検査・糞便検査・顕微鏡を用いた検査
- 簡易的な外傷などの縫合処置
- 注射・点滴など全般
- 酸素室による酸素吸入
- 催吐処置、尿道閉塞解除、胸水・腹水抜去などの医療処置
などが主なものとなります。
また、一般の病院と比べてできないことは
- レントゲン撮影及び造影剤を用いた検査
- 全身麻酔下での手術
- 内視鏡・CT検査・MRI検査など特殊検査
- 入院
などが主なものとなります
レントゲン撮影、手術、内視鏡などはいずれ設備が整えば…と考えてはいるのですが、現在のところ対応できません。
また、入院については飼い主様のご自宅にて一般の病院に近い環境を提供できればと考えているのですが、細やかな判断・処置が必要となる場合(糖尿病原性ケトアシドーシスなど)は基本的に近隣の病院での入院を勧める形になります。
また、当院は古賀市に拠点を構えていますが、往診事務所での診察・入院はできないので予めご了承下さい

夜間救急について
往診範囲について
現在の往診範囲は地元の古賀市・福津市・宗像はもちろん、福岡県全域と近隣の佐賀県、山口県、場合によっては大分や熊本にも呼ばれれば飛んで行く意気込みです。
福岡県には福岡市と北九州市に夜間救急専門病院が2つあり、比較的夜の診療には恵まれている方かと思います。
その中で更にもう一つの選択肢として病院に連れていけない状況でも対応できる夜間救急往診という安心を提供していきます
夜間救急往診でできること
夜間救急動物病院を受診する代表的な疾患はいくつかありますが、往診にて対応可能なものと対応できないものがあります
対応可能なものの例としては
- 異物誤飲による催吐処置(内視鏡・胃洗浄・手術が必要ないもの)
- 尿閉解除
- 痙攣発作
- 嘔吐・下痢など消化器疾患
- 酸素吸入処置
- 熱中症
- 胸水・腹水抜去
- 低血糖
- 胃拡張
- 皮下・静脈点滴、注射による疼痛緩和
などがあります
対応できないものは
- 胃捻転
- 子宮蓄膿症
- 消化管閉塞
- 内視鏡・胃洗浄・手術の可能性がある異物誤飲
- 骨折・脱臼
などです
また、交通事故や呼吸困難などは対応できる場合と対応できない場合があるため、電話にて状況を伺った後に相談させていただきます
往診でも対応可能かどうか?迷った際はまずはお電話にてご相談下さい
ホームケア動物病院
TEL 080-9065-5491
受付時間 12:00~17:00
※予約状況に応じて17:00以降も対応致します
