今回は往診車の設備の紹介です。
実際往診でどこまでできるの?とよく聞かれることが多いのですが、意外とできることは多いです。
ポータブルエコー

持ち運びできるタイプの超音波診断装置(エコー)です。
据え置き型のものと比べると大型犬の子などは厳しいですが、条件次第で持ち運びできる割には非常に質のいい画像が得られます。
近年は超音波の重要性が非常に増してきており、当院の要となる医療機器のひとつです。
全自動血球計数器

赤血球、白血球などの数を測定する装置です。
貧血や感染症などの判断に用います。
洗浄液や廃液ボトルなど大き目の付属品が多く、今回紹介する中では車に乗せるにあたって一番の問題児でした。
生化学分析装置

肝数値、腎数値、電解質など血液中の様々な項目を測定する装置です
全自動血球計数器とセットで使われることが多いのですが、こちらは車載せるにあたってとてもお利口でした。
免疫測定装置

甲状腺ホルモンやコルチゾールなどの特殊な血液検査を行う装置です。
この装置が出るまでは甲状腺ホルモンなどは外注検査にて結果が出るまでに数日かかっていたのですが、現在は院内でその場で測定できます
デジタルマイクロスコープ

細菌やカビ、尿結石など小さなものを拡大して観察する顕微鏡です。
本当はタブレットを上につけて拡大した画像が表示されるのですが、うまく載らないので取り外して使用します。
小型卓上遠心分離機

血液や尿などを高速で回転して液体中の成分を分離させる装置です。
小さいのに働き者です。
ハンディータイプ蓄電機

持ち運びできるタイプの蓄電機です。
外部電源を使用できない場合に活躍します。これだけでも検査は全て行えます。
キャンプなど外に出かける時にもあれば便利そうです。
電子天秤

粉薬などの重さを0.01g単位で測定します。
精密機械なので車の振動に頑張って耐えてほしいです。
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